めぐる、くらし。

27歳 訪問看護師のわたしと、84歳の祖母・ふわさんの日常を主とした、ゆるーく綴るブログです。

だんだん断捨離、必要ですね

 

 

断捨離、同世代の女子や母くらいの世代も、ハマる方をちらほら見受けますが。

 

わたしはまたちょっと別の場面で「断捨離、しなきゃなあ...」と思うことがしばしばあります。

 

 

それは、老後のことを考える時。

まあそんな長生きできるかも分からないんだけど、いま訪問看護という仕事をしていて色んな家に色んな状態で住んでいらっしゃる方たちを見ていると、年齢とADLによって住める家は変わってくるし、その時にそのサイズに合わせて持ち物も(ときにはかなりコンパクトに)整理しなきゃいけなくなるということが分かります。

 

例えば。

70代後半で頭はしっかりしてるけど、心臓を悪くしてあまり動き回ることはできなくなった。

一軒家を持っていたけど、もう掃除しきれないし、子供は家庭を持ってよその街にいる。

安全面とヘルパーが入って家事をしてくれることなどを考えてサービス付きの高齢者住宅に入ることを、家族会議の結果勧められた。

家やいろいろな財産を手放すのは非常につらいが、自分のことを思って家族が言ってくれているのもわかるから。

 

…サービス付き高齢者住宅は、おおむね平均的にはワンルームから1Lくらいの所が多いです。富裕層向けとかご夫婦で入居するところで、2LDKくらいのところがあるかなって感じ。いずれにせよバリアフリーだけど造りは小さめであることが多いです。

 

 

この時点で人手を借りつつ、自分で納得して荷物を整理して小さいおうちに移れればまだなんとか。

 

しかし、家や荷物を手放す決意ができず無理して暮らしているうちに体が動かなくなったり、認知機能がかなり落ちてしまったりして、最後はもう選択肢なく療養型病棟や老人ホームに入り、よそよしい天井を見ながら最期の時をすごす、なんてことも十分ありえます。

もちろん、それでもできる限り長く家にいることが当人の幸せであることもあるし、病院や施設で良いケアを受けて、家との別れは辛かったけれどそこそこ穏やかに暮らせた、という結果になるかもしれない。

 

でも、「もの」に縛られ、生活の選択肢が狭まってしまい、安らかでなかったり・安全でなかったり・不自由に感じる環境で暮らすことになるというのは、なんとも切ない。

 

 

 

人生で一番身の回りの「もの」が多くなるのはいつかなと考えたりします。

昔は生きた年数分だけ増えていくのだと思っていた。

最近は違うかも、と思い始めました。

上記のような理由で減らさざるを得なくなるシーンもあるということも踏まえて。

 

 

 

わたしの祖母、ふわさんも今年、結婚してからずっと住んでいた一軒家をついに手放す決意をし、わたしと母の住む街のアパートに越してきました。1Lです。

 

古いけど立派な一軒家でした。

ふわさんは去年まで、ぜったいこの家を手放さないわ、と言っていた。

一人で雪かきもして、庭師さんにもきちんと定期的に来てもらって、掃除もさぼらなかった。

亡くなったおじいちゃんが買ってくれた着物や洋服やそれをしまっておく立派な箪笥、たくさんの食器、お仏壇に火鉢、足踏み式のミシン、子供たちの弾いたピアノやエレクトーンなどなどなどなどがあって、なにより家自体に思い出がいっぱい詰まっていた。

今年になって、”わたしやっぱりあなたたちの方へ引っ越すことにするわ”、とふわさんが言い出した時、わたしはそれはそれはびっくりしたものです。

同時に、動けなくなる前に決断してくれて本当によかった、と思った。

自分の決意でなくてあの家から離されることになったら、せん妄になるに違いないと確信していたくらいです。

 

1Lの今のおうちに引っ越してきて、あれもこれも置いてきてしまった、こんな小さな家に住んだことがないから全然片付かないわ、とぼやきながらも、ふわさんは持ち前の家事力を発揮してこぎれいに暮らしています。

もともときれい好きでやりくり上手なひとだから、決意さえしてくれれば、今まで暮らしたことのないような小さな家でもきちんと暮らしていけると信じていた。

 

 

わたしはいつでも、納得して、その時その時に必要なものを、自分で管理できるぶんだけきちんと選んで暮らしていきたいと思っています。

今の生活には今の「もの量」で支障ないけど(わりと捨てられない傾向にはあるので、いつでも整理する習慣はつけていったほうがいいとは思っている)、するべき時にできるようにしておかなくてはいけない「断捨離」だなあと思うのです。

同棲するとか、結婚するとか、子供がふえる、とかでも、自分のものの量は調整していかなきゃいけないかもですしね。生涯とおして必要なスキルですね。

 

 

 

 

ふわさんが大きなおうちを手放す前夜には、東京のいとこ家族も来て盛大にさよならパーティーをしました。さみしい思い出にならないように、とってもにぎやかに。ワインもじゃんじゃん開けました。

そしてわたしはこっそり撮りまくっておいたおうちの中の写真や、そこでみんなが集まったり飲んだり食べたりしている写真をまとめて、アルバムを作ってプレゼントしました。

おうちは解体されてなくなっちゃうかもしれないけど、みんな覚えているよという気持ちをこめて。

前向きに、前向きに進んでいきたいものです。

 

 

(@タリーズコーヒーw/アイスカフェラテ、BGMRADWIMPS「前前前世」)